みなさんこんにちは。ぐうたらナースのブログを見に来てくれてありがとうございます。
最初の投稿となるこの記事では、私が看護師になったきっかけをお話していきたいと思います。
「どうして看護師になったの?」
この質問、学生さんや患者さん、友人からもよく聞かれます。
私がこの道を選んだ理由は、“手に職をつけたかったから”。
今回はその背景と、看護師という仕事を選んでよかったと思える瞬間についても、少しだけ書いてみようと思います。
私が看護師を目指した理由
私が看護師という職業にはじめて興味をもったのが中学3年生のころ。高校受験に向けて受験校を考えている時、自分は将来何になりたいのか、どんな職業が向いているのか考えました。
・体を動かす仕事がいい(デスクワークが苦手)
・他の人から、ちょっとだけ凄いって思われたい
・そして何より”手に職をつけたい”(自分の力で稼ぎたい)
中学3年生の私は、こういった思いがあり、この条件に合う職業を考えている時、「看護師」というお仕事にたどりつきました。
きっかけは”手に職をつけたい”という思い
中学3年生ながらに、将来結婚して、家庭をもって、子どもが生まれて、とそんな風に思ってたんですね。
でも将来、旦那さんの稼ぎに頼るには嫌。養ってもらうのではなく、自分の力で稼ぎたいという思いが強くて。資格のある職業、就職先に困らないような仕事がしたかったんです。
何なら、私1馬力で子ども2人くらい育ててやる!くらいの意気込みでした(笑)当時から、夫婦の3組に1組は離婚するなんて言われてましたから、自分も他人事ではないなと。
中学3年生で看護師を目指す、と聞いたら、
「おばあちゃんが入院して、そこで働いている看護師さんがかっこよかったから」
「自分が入院したときに、看護師さんが優しく寄り添ってくれて」
のような動機がありそうなもんなんですけどね。
離婚する未来まで考えて将来の職業を選んでいました。(おかげさまで現在夫と可愛い子ども2人に囲まれています)
学生時代に感じた現実
看護師を目指した理由を再確認する日々
看護学校に入学後、様々な授業の中で取り上げられる話題が、
「あなたはなぜ看護師をめざしているのか」
というもの。自分が看護の道を目指すこととなった理由やきっかけを、グループワークでディスカッションしたり、クラスメイトの前で発表することもありました。
私が看護師を目指す理由は、”手に職をつけて自分の力で稼ぎたかったから”
ですが、そのことを先生やクラスメイトの前で発表することができなくて。何となく、お金のために看護師を目指す、というの理由が、不純な気がしていたんですね。
「誰かの役に立ちたい」「自分が小さいころに助けてもらった看護師さんに、自分もなりたい」といった、”慈善の心”みたいなものが、看護師を目指す理由として正解であるような雰囲気でした。(私がそう感じていただけかもしれませんが・・・)
今では、胸を張って看護師になった理由をお話することができるのですが、学生時代の私は、本音に蓋をしたまま過ごしていたわけです。
看護学生さんや、新人看護師さん、同じように悩んでいる方がいらっしゃったら、伝えたい!あなたのその思いそのままでいいんですよ、実際に働き始めたら、み~んなお金のために働いています(笑)もちろん生活するために仕事していますからね。
想像以上に辛い病院実習
看護学校に入学してたくさん勉強します。大学生がサークル活動をしたり、バイトをしたりしている時間も、授業があったり、放課後に実技の練習をしたり、思った以上に自由な時間がない!というのが入学後の本音です。
そして最もつらいと感じる学生さんが多いのは、病院での臨地実習ではないでしょうか。
私自身も実習期間中はメンタルがボロボロでした。現場で働いている看護師さんの指導をしていただき、実際の患者さんに看護を実施させていただくので、学びがたくさんあるのは事実なんですが、まーしんどい。
病院では朝から夕方まで実習をし、緊張でヘトヘト。帰宅後は今日の実習中にわからなかったことの復習や、翌日に見学・実施させてもらう看護の予習。それから実習レポートの作成。夜中まで頑張って深夜に寝て、翌日また早起きをして病院に行く。
こんな生活が約2~3週間続きます。
高校生の頃に想像していた以上に辛かったのが実習期間中でした。
それでも続けられた理由
なかなか自由な時間もないし、実習も辛い。正直やめたいなと思う場面は何度もありました。それでも続けられた理由、それは”やめる勇気がなかった”から。
続けられたというよりは、続けた理由になるかもしれませんね。
中学3年生の頃に看護師という職を目指し、ここまで来たので、他にやりたいことがわからなかった。今看護学校をやめたら自分がどう行動すればいいかわからなかった。自分が看護師になる、以外の道を自分で見つけることができなかった。要するに看護学校をやめてしまったら、自分に何が残るのか分からず怖かったわけですね。
もう一つは、だんだんと看護の面白さがわかってきたから。実習で担当させてもらった患者さんに「ありがとう」と言ってもらえたこと、自分が立てた看護計画を実施したことで、患者さんにプラスになったと感じたこと、など、看護を面白いなと感じられるようになり、もう少し看護を学んでみたいな、と思うようになりました。
そして、辛いのは自分だけでなく、クラスメイトのほとんどが、同じように辛い思いをし頑張っていることも学生生活を続けてこれた理由の一つですね。自分ひとりじゃない、って思えるのは心の支えになりました。
看護師として働いて感じたこと
自分の判断が患者さんの命に直結する怖さ
看護師免許を取得した瞬間から、プロとして責任を問われます。
自分の知識や技術が患者さんの命に直結します。国家資格を取得したとはいえ新人看護師なので、現場で働いたこともなければ、知識もまだまだ未熟です。毎日恐怖と闘いながら看護の仕事をしていました。
その恐怖の正体は圧倒的な知識不足です。患者さんの疾患、治療、薬剤、どれに関しても知識がなければ、現在の治療経過は正常なのか、異常が起こっているかを判断することができません。
「わからない」これほど怖いものはありませんでした。なので、看護師になった後も自分で知識のアップデートを行っていく必要があるんですね。
達成感を感じる日々
毎日不安と恐怖と闘いながら仕事をする中で、やりがいや達成感を感じることもたくさんあります。患者さんや家族に「ありがとう、あなたが担当でよかった」と嬉しい言葉をかけていただくこともありました。
辛い治療を乗り越えて元気に退院される姿をみると、とっても嬉しく感じますし、達成感もあります。
また自分の知識と知識がつながったと感じる瞬間も、なにか、アドレナリンがドバーっと出る感じ(伝わりますかね?)がありました。点だった知識が、看護の現場で線になる感じです。
自分の知識と技術で、患者さんの命を守っているという使命感みたいなものを感じますね。
終わりに|これから看護師を目指す皆さんに伝えたいこと
私は手に職をつけたい、という気持ちで看護師を目指し、11年勤務しました。そして今思うことは、
「学生時代、新人看護師時代、辞めずに何とか頑張ってよかった!」
辛いこと、不安な日々、恐怖と闘いながら成長してきた毎日。やめてしまいたい気持ちにも何度もなりました。でも頑張ってよかった。それが今の正直な気持ちです。
今まさに不安日々に看護師あきらめようかな、と感じている方いらっしゃると思います。気持ち本当に良くわかります。辛いですよね。毎日よく頑張っていると思います。自分を褒めてあげてください。実習先に遅刻せずに行っただけでも本当にすごいです。
このブログでは、過去の自分に伝えたいことや、今頑張っている看護学生さんや新人看護師さんの気持ちが少し楽になるようなことを書いていけたらと思っています。また一息つきたいとき、遊びに来てくださいね!
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