領域実習に入ると、毎日が本当に大変ですよね。朝早くから実習先に向かい、帰ってからは記録や調べ物で夜遅くまでかかる…。そんな生活の中で「国試勉強なんて手をつけられない」という学生さんも多いと思います。
でも、実習に追われて国試勉強を完全に止めてしまうと、後になって一気に焦りが押し寄せてきます。実習が終わってから必死に取り戻そうとしても、範囲は広く、時間は足りないかもしれない…。そんな不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、”実習中でも無理なく国試勉強を進める方法”を紹介します。完璧を目指さなくても、実習と国試をうまくリンクさせれば効率よく知識を積み上げることができますよ。
看護実習と国試勉強の両立は難しい
実習で疲れて勉強時間がとれない
領域実習に入ると、朝早くから夕方まで臨地実習を行い、家に帰ってからはレポートや記録に追われる。記録が終わらない、明日の事前学習もしなきゃ、しかも眠たい。「国試勉強どころじゃない…」と感じる学生さんも多いと思います。私も実習中は眠気との戦いで、実習期間中は、国試勉強のために机に向かった時間はほとんどありませんでした。
領域ごとに内容が違うから切り替えが大変
母性、小児、精神、成人など、それぞれ実習で学ぶ内容がまったく違います。領域が変わるたびに事前学習を行い、新たに患者さんと関係性を築き、情報収集をして・・・。とそれだけで頭がいっぱいになりますね。連続して実習をこなしていかなければならない領域実習の期間は、頭の中の切り替えもとっても大変です。
実習=国試勉強と考える!
実習で出てきた疾患を国試過去問とリンク
実習はただの現場経験ではなく、国試勉強の「答え合わせの場」と考えると効率がグンと上がります。例えば、小児実習で喘息の子どもを受け持ったら、帰宅後にその疾患の国試過去問を解いてみる。現場で見た症状やケアが問題と結びつくと、記憶が強く残ります。
看護計画や観察項目の根拠を明確にする学習
「なぜこの観察が必要なんだろう?」と考えることも国試対策につながります。実習で疑問に思ったことをそのままにせず、根拠を明確にできるよう学習を深めたり、指導者さんに確認することは、ただ実習をクリアするために必要な知識ではないんです。
国試は1つの物事に対し、様々な角度から問題が作られるので、根拠を考えながら学習することは、国家試験対策にとても重要です。
実習中にできる勉強法
通学や休憩のスキマ時間でアプリ活用
通学やちょっとした休憩時間に、国試アプリや過去問を数問だけ解く。まとまった時間をとれなくても、スキマ時間の積み重ねが大きな力になります。
ですが、問題を解いて正解・不正解を確認して終わり、ではもったいない。その先の解説まで確認することが重要です。国試アプリを利用する際は、解説付きのものを利用するようにしてくださいね。
寝る前5分で今日のまとめを確認
疲れていても、寝る前に「今日の実習で見た疾患」や「観察した症状」を1つだけ復習する。国試アプリを解くも良し、レビューブックに少し書き加えるでも良し。
とりあえず5分だけやってみる!この積み重ねがとっても大事。
ノートより「見る・解く」重視で効率化
実習中は新しい記録や課題が多いので、まとめノートを作るよりも「解く・確認する」スタイルが効率的です。私はアプリを解いたり、問題集に直接書き込みをしてオリジナル問題集を作って勉強していました。赤ペンで書き込み、2週目解くときは赤シートで隠して問題解きます。
週末の勉強ルーティン
領域に偏らず全体を確認
平日は実習に合わせた勉強が中心になりがち。週末は少し時間をとって、国試問題の全体を見直すのがおすすめです。土日のうち1日は実習のレポートや課題を、1日は国試勉強をする日にあてて、苦手分野を中心に勉強を進めていきましょう。
定期的行われる模試を解きなおすのも◎→模試を解きなおして点数を確認するだけで終わらないでくださいね。解説を確認し、自分が理解できるまで読み込み調べると知識が定着します。
まとめ|実習中は”少し”の積み重ねが重要
領域実習中は、体も心も本当に疲れますよね。勉強が思うように進まないと「私だけ遅れてるかも…」「国試に落ちるかも…」と不安になることもあると思います。
でも大丈夫。実習で学んだことを国試とつなげるだけでも、確実に一歩ずつ前進しています。毎日の小さな積み重ねは、必ず国試合格につながります。
完璧を目指す必要はありません。今日できることを少しずつ続けていけば、それで十分です。あなたの頑張りは必ず結果に結びつくので、自分を信じて進んでくださいね。
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